前作、石原さとみ主演の「アンナチュラル」も良かったなぁ。
米津玄師の『Lemon』。曲が挿入されるタイミングが絶妙で、そのシーンだけでも感動できた。
僕自身、夜のお店のカラオケでもかなり歌ったし、客が入れ替わるたびに流れてた気がする。
さて、今回の石原さとみの新ドラマ「Heaven?ご苦楽レストラン」だが、これが実にビジネス展開の理にかなってると思うシーンが多々あったので、少し紹介してみようとこのコラムを書いている。
このコラムを書いているのは2019/07/19
つまり、まだ #1 #2 #3 までしか見ていない。
あくまで、その範囲内でのお話しである。
ドラマの画像を借りてるので、お礼にと言ったら何だが、Paraviのリンクを貼っておくw
気になる人は以下からドーゾ(雑)
オーナーという視点
漫画家の佐々木倫子さんがビジネス展開のノウハウに長けているのかは不明だが、1~3話の時点でかなりのエッセンスが詰め込まれていたと感じている。
そう思い、少し検索してみたが、やはり謎のままだ笑
僕は今、お昼はネットビジネスや恋愛コンサルタント、週末の夜は新店のバーでバーテンダーの真似事をしている。
オーナーとバーテンダー(僕)だけが店に立つバーだ。
労働という意識はなく、あくまで “おもしろそうだから” というモチベーションだけで入店している。
立ち上げ~入店(オペレーション)までの経緯が、この「Heaven?ご苦楽レストラン」と似ている所があり、すごくタイムリーだ。
オーナーは僕より10歳くらい年上の先輩。
僕の以前の本業である製造販売業の時にお世話になった、15年程のお付き合いのある人だ。
前々からバーやりたいって話は聞いていたので、「その時はプロデュース兼ヘルプスタッフしますよ~」なんて軽い気持ちで応えていた。
それが現実になったのだ。
さぁ困った。
オーナーである先輩には飲食経験がただの1度もない。
什器、備品、カトラリー、グラス、テーブルウェア、リキュール、酒、バーグッズ、照明、ディスプレイと、全てを任された。
それだけではない。
店の雰囲気に合う音楽をチョイスし、その音楽に画像をマッチさせスライドショーで流せるようにした。
さらにだ。
ドリンクの粗利計算から、メニューを構成し、真っ赤なメニューブックを用意し、用紙は黒、白字のテキストにした。
と、まぁ、オープンまでに必要と思われる “ありとあらゆる事” をこなしたのだ。
準備開始~2か月。1週間のプレオープンを経て、無事オープンさせた。
週末は ほぼ満席、平日でも安定して客足は伸びている。
そして、僕自身はというと、オーダーシャツやジレ、紳士小物で着飾り、カクテルを作っている。
面白いと思ってる間は続けるし、飽きたらやめるスタンスだ。お金の為にやってるわけじゃない。
さて、本題に入ろう。
まだオープンして間もないが、がっつり固定客もついたし、売り上げも想像以上だ。
先輩の人脈も素晴らしく、ひとまずは軌道に乗った。
とりあえず『成功』と呼べるだろう。
よくよく思い返してほしい。この先輩には飲食経験がただの1度もない。1日さえもだ。
通常、飲食店をやりたいって思ったら、1度くらいはどこかへ勉強なり修行なりにいく。
普通そうでしょ?失敗したくないし、できれば成功したい。
この先輩がとった行動は、ハコ(店舗)を用意し、僕に声を掛けた “ だけ ” なのだ。
準備開始から一ヶ月半で店舗が出来上がり(超スローペース)、カウンターに腰かけた先輩が放った言葉に驚愕した。
「あー疲れたー。オープンさせんのダリー」
僕「!!!!!?????」
【・・・この店潰れる・・・】
\\\ 諦観の笑み ///
15年の付き合いがある先輩の店を潰させるわけにいかない。そう思った僕は何故か本気を出しましたね笑
ビジネスで成功する為に必要な要素の一つは、自分 『が』 を捨てる事。
優秀な職人、優秀なプレーヤーが、いいオーナーになるとは限らない。
オペレーションのほぼ全てに精通しているせいで、他人を信用できなくなる。仕事の大半は「見張る事」に費やしている。
自分 が やらなきゃいけない
自分 が 頑張ればどうにかなる
こういう考えが一番、成功を阻む。
自分があと何人かいたらな~、なんて言ってる人の会社に入ってはいけない。
自分以下は全て低能。そう思っている。
さらに「自分は人をうまく使う事ができない」と豪語しているようなものだからだ。
自分でなんでもできなくてはいけない。そう思ってしまうのはとても残念だ。
人に声を掛け、人を信頼し、人に助けてもらえばいいのだから。
集まったメンバーが最高のメンバー
新ドラマ「Heaven?ご苦楽レストラン」の何話目だったか忘れたが、石原さとみがそう言ったと記憶している。
実は、前述の先輩(オーナー)は2人同時に会社を辞めた。主戦力の2人だ。
当然の事ながら、辞められた会社は大損害だ。プラス経営者の3人態勢だったのだから。
しかし、こうなった原因はいろいろと深いものがある。
会社の経営者は人を集めた。
従業員が2人揃ってやめて3か月が経過。その会社を覗きに行ってみた。
新規雇用が4人居たんだが、まぁ、何というか、すごくユニークな人選だった。
戦力とは程遠いといえば失礼だが、ほんとにユニークだ。
その件について、どう思っているのか、昨夜、話す機会があったので聞いてみた。
「事業を見直し、一度リセットする事も視野に」ということだった。
良い意味で転機。
その会社経営者は、とにかく頑張っていた。誰よりも一生懸命働いていた。
だからこそ、自分が正義で自分が一番正しかった。
本当の意味で他人を認め、責任を与え、任せる事が出来なかったのだ。
「Heaven?ご苦楽レストラン」の場合でもそうだが、石原さとみは、いろんな人に声をかけて歩いた。
そこで、スカウトに乗った、つまり集まったメンバーがそれだったのだ。
「オーナーにだけは頼るな」みたいな張り紙がロッカールームに貼ってあり、メンバーは団結した。
そこからいくつもの化学反応が巻き起こる。そして、店は無事?オープンに漕ぎつける。
つまり、どういう人でなければならない、とか、こういう人が来てくれたらな、とかは一切気にする必要が無いという事だ。
新しくスタート、改めてスタート、どちらの場合でも「集まったメンバーが最高のメンバー」。
会社経営者の話でも同じことが言える。
これからどんな風に進んでいくかはわからないが、そのメンバー達がどんな化学反応を巻き起こしてくれるのか楽しみにしている。
集まったメンバーが最高のメンバーだからだ。
まとめ
みんな何かしら夢がある。
その夢に向かって努力するのも悪くない。
確かに、自分 「が」 努力して頑張って頑張ってやる方法でしか実現できない夢もある。そんな夢でさえ、誰か他人のサポートが無いと実現しない事もあるだろう。
つまり、何が言いたいかというと、全部を自分でやる必要はないし、全部自分で!って思っている人は成功しないという事だ。
例えば、インターネットを使ったビジネスをしたいと思ったとする。
仕組みがわからなければ、わかる人に聞けばいいし、画像編集ができなかったら頼めばいい。
なんなら、記事だって外注化できる。
その道にはその道のプロがいる。
できなけりゃ外注すればいい。ダルくても外注すればいい。完成物は自分のものだ。
これが『オーナー視点』
世の為、人の為ではない。自分の為だ。私利私欲で構わない。
石原さとみだって、美味しいものが食べたいから店をオープンさせたと言っていた。
ビジョンなど皆無だ。
本来、欲望とはそういうものだ。
何かを手に入れたいと思うと、人はすぐに努力をしようとする。
その手に入れたいものを、ポンっと手渡されようとしても、なぜか、いやいや受け取れませんよ…になる。
なんで?受けとりゃいいじゃん。目的達成じゃないの?
努力の過程なんて関係ない。苦労したから成功するとも限らない。
しなくて済む苦労はしないほうがマシ。
だって辛いじゃん。ダルいじゃん。
次回のコラムは、そんな、“ ギフトを受け取れない体質の人 ” について書きたいと思う。
コラムにしては、きっと恐ろしく長くなるはずだが笑